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田中 忠夫; 向井 雅之; Li, Z.*; Li, S.*
JAERI-Conf 2003-010, p.142 - 149, 2003/09
Sr-85の環境中移行試験を中国輻射防護研究院の野外試験場における不飽和黄土層中で実施し、Srの移行挙動を2年間にわたって観測した。また、移行評価用収着データを取得するための室内実験として、野外試験場から採取した黄土を用いて、カラムシステムによるSrの移行実験及びバッチシステムによる収着実験を実施した。室内実験から取得した収着データが野外試験場におけるSrの移行を評価するために適用か否かを検討した。野外試験場におけるSrの移行挙動は室内実験から取得した分配係数と平衡収着モデルで評価できた。したがって、環境中におけるSrの移行評価のための分配係数は、室内実験から選定可能であることがわかった。
田中 忠夫; 向井 雅之; 前田 敏克; 宗像 雅広; 松本 潤子; 小川 弘道; 馬場 恒孝*; Wang, Z.*; Yang, Y.*; Zhao, Y.*
Proceedings of International Symposium on Radioecology and Environmental Dosimetry, p.179 - 184, 2003/00
実際の帯水層における安定同位体Sr及び放射性同位体Srの移行挙動を比較し、安定同位体を利用した野外核種移行試験の成立性について検討した。同位体移行試験は中国輻射防護研究院の野外試験場の地下30mに位置する帯水層中において実施した。安定同位体を用いる試験では検出感度の問題から高濃度領域で試験を行う必要があるが、そのような場合は放射性同位体を用いるトレーサ量領域とは生起する反応が必ずしも同一ではない可能性がある。実際に、環境中Srより高い濃度条件で実施する安定同位体Srの移行はSrの移行より大きかった。この違いは、元素濃度や共存イオン濃度等に起因し、それらを考慮した分配係数を用いることにより吸着現象を定量的に解釈できることを明らかにした。我が国では、安定同位体元素を用いた野外試験や大型カラム試験によって環境中における放射性核種の移行挙動を立証している場合があるが、これらの試験結果は核種移行の予測の信頼性を検証する手法として有効であることを支持するものである。
田中 忠夫; 小川 弘道; Z.Li*; H.Wang*; 神山 秀雄*
JAERI-M 94-077, 17 Pages, 1994/06
放射性核種野外移行試験を実施してきた中国輻射防護研究院の野外試験場内16地点から採取した黄土を対象として、黄土と地下水との間におけるCo、Sr及びCsの分配比を測定した。16試料に対する各放射性核種の分配比はほぼ一定の値を示し、野外試験場は放射性核種の収着性の観点から均一な黄土層であるとみなすことができた。収着親和性の大きさはCsCo≫Srの順であった。収着親和性の小さなSrは黄土層中を移行し易いので、移行現象を調べるための有効な核種であることが分かった。分配比に及ぼす種々のパラメータの影響を調べた結果、分配比の測定においては適切な温度及びpHを選定する必要があることが示唆された。また、黄土へのSrの収着は可逆的なイオン交換反応に支配されているが、Co及びCsの収着は非可逆的な反応に支配されていることが分かった。
田中 忠夫; Guo, Z.*; 向井 雅之; 武部 愼一; S.Li*; 神山 秀雄*
JAERI-M 93-235, 17 Pages, 1993/12
中国輻射防護研究院野外試験場の黄土層において、H,Co,Sr及びCsを用いた放射性核種野外移行試験を実施してきた。原位置における放射性核種の移行挙動を正確に評価するためには、精度の高い放射性核種の分布データを得ることが必要である。本報では、野外試験場からの試料の採取方法並びに採取した試料の分析方法について検討し、分布データを得るための適切な方法を提案した。
田中 忠夫; 神山 秀雄*; 向井 雅之; Guo, Z.*; S.Li*; S.Li*
Proc. of Asia Congress on Radiation Protection, p.681 - 684, 1993/00
中国輻射防護研究院との協力研究により、1989~1991年にかけて中国の黄土地帯で放射性核種移行フィード試験を実施した。人工降雨条件下で実施したフィールド試験の結果について、バッチ及びカラム実験など室内実験から得た結果も考慮して解析を行った。フィールド試験におけるSrの移行挙動は、Srの黄土との反応として分配係数を用いる最も一般的な平衡収着モデルを適用することにより、十分に評価でかることを示した。一方、Co及びCsの移行挙動は、一次反応速度式で表した可逆収着と固定化及びろ過理論を合成した非平衡収着モデルを仮定することにより、概ね説明できた。